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6月全校集会校長講話より抜粋

校長ブログ

6月の異名は水無月( みなづき)です。(異名の覚え方:むきやうさ み ふはなかしし)
◎長坂真護さんについて
 本日は長坂真護さんについての話をしようと思います。
長坂さんはガーナの電子廃棄物を拾ってアートにし、チャリティオークションで販売しています。その総額は億を超えており、作品の収益のほとんどを現地に還元する活動をしている人です。ガーナの首都アクラ近郊にあるアグボグブロシーは世界最大級の電位廃棄物の不法投棄場です。そこでは廃棄された電子機器から取り出した金属を転売して生計を立てている人がいます。ここで生活する人は若くしてがんを患い、2030代で亡くなる人が多いとのこと。廃棄物の処理や金属を取り出す際の煙が大気汚染の原因になっています。もしかしたら、日本のゴミも輸出された最終的にアグボグブロシーに行きついている可能性もあるかもしれません。なぜなら、世界では年間約5000万トンの電子廃棄物が発生していますが、正規にリサイクルされるのは20%足らずだからです。長坂さんが訪れたアグボグブロシーは至る所で電子機器を燃やす煙が上がり、有毒ガスが充満しています。現地にはマスクもせずに1日12時間日給500円で人は働いています。長坂さんは現地の電子廃棄物でつくったアートを売り、600個のガスマスクを寄付しました。また、現地に無料の学校をつくり、学びの機会を作りました。また、自信のアートをプリントしたTシャツを作り、現地での雇用も生み出しています。今後、リサイクル工場を建設する為、2030年までに150億円を集める目標を立てました。そこで、長坂さんはこう言っています。「僕は、慈善事業をしているつもりはありません。アグボグブロシーで経済・環境・文化の三つの軸が循環する社会をつくりたい。世界中から大量の電子廃棄物が集まっている場所には、1日500円で働く豊かな人材があります。そして今は、プラスチックやポリエステルを再生する技術もある。

 ゴミの山をお金に変えるリサイクル工場が現地にあれば、彼らは喜んでゴミをリサイクル工場に持ち込むでしょう。いつか、アグボグブロシーをゴミ山になる前の、美しい湿地帯に戻すこともできると思っています」長坂さんはガーナのアグボグブロシーの現実について、アートを通して、世界に訴え、同時に現地の人々に還元し、改善しようとしています。
 「今の時代はゴミを出していた低文明だったと笑われなければいけない。将来、僕のアートは恥ずかしい時代の象徴として美術館に飾られるんです。」
それから、「あと10年でガーナの作品の時代も終わる」とも言っています。リサイクル工場ができれば、現地のゴミの90%以上がリサイクルされ、ゴミを使ったアートは制作できなくなるからとのことですが、その後の構想もあるようです。長坂さんは自分の考えを「サスティナブル・キャピタリズム」と言っています。
人が注目しないものであっても、光の当て方を変えれば、価値があるものに変えることができる。これこそがサスティナブルキャピタリズムということでしょう。自分達が生活する環境が地球が持続するようにしなければならない。生活ができるようにしなければならない。
 我々のゴミが世界を汚している可能性があること。これが現地にとってはお金を生み出す原資になっていること。これはある意味悲しいことかもしれません。しかし、リサイクルされた金属が再度、家電等の工業製品に生まれ変わることができているのも現実です。
 今日は皆さんに長坂さんについて知ってほしいと思い、紹介しました。ものの見方は視点を変えることやフォーカスの仕方でも変わります。また、自分にしかできないこと、自分にしか思いつかないことがあります。ここにいる全員が自分にしか見えないこと、自分にしかできないことを秘めています。もしかしたら、皆さんが考えたことが誰かの幸せにつながるかもしれません。皆さんの挑戦は未来への貢献だと思います。自分に自信を持ち、挑戦してみましょう。